会社概要

静かに、ご自身の掌（てのひら）を見つめてみてください。 そこには、数えきれないほどの小さな命が息づいています。一つひとつが、私たちを生かしてくれる大切な「細胞」です。

大いなる自然の流れの中で生まれた細胞は、もし自分だけの世界に閉じこもっていたら、同じ毎日を繰り返すだけかもしれません。

けれど、ある日ふと気づきます。 「私はこの"手"の一部なんだ。この手があれば、世界中のものに触れ、温もりを交わすことができる」と。 その瞬間、自分の存在が、かけがえのない特別な意味を持つことを知るのです。

やがて、その「手」さえも、「人体」というさらに大きな世界の一部だと知ったとき、今度は少し心細くなるかもしれません。 しかし、すぐに新たな希望の光が心に灯るはずです。 「私がここにいることが、この体全体の元気につながっている。一つひとつの細胞が健やかであってこそ、私たちも健やかに生きていけるのだ」と。 個の幸せが全体の幸せを支え、全体の幸せが個の幸せを守る。私たちは、そうやって支え合いながら生きているのです。

そして、もし自分の働きが、この大きな世界全体を守る力になると知ったなら、その喜びはどれほど大きいことでしょう。 その崇高な利他の心は、自らの運命をも超え、より大きな使命を与えられるかもしれません。 それこそが、全体から個への恩返しであり、宇宙における個と全体の奥深い関係性なのです。
これこそが、私たちの企業精神でもあります。

この精神は、ある一篇の漢詩の世界と深く重なります。 ここに、その詩をご紹介させてください。

≪ 縁 ≫

人我同じく掌上の紋を懐き、
一呼一吸に晨昏を共にす。

青山我に千年の骨を借らしめ、
流水渠の万籁の魂を牽く。

星斗心ありて宇宙を燈し、
塵埃力なきにより乾坤を測る能わず。

若し寸の微躯を返すとすれば、
洪荒と共に一根とならん。

解説はこちら

私たちは、一人ひとりが尊い個でありながら、同時にすべてと繋がる大きな生命の一部です。

そのことを胸に、すべての生きとし生けるものの健康と幸せを、心から願って。

株式会社ジンバ
代表取締役社長　武田 法子